働く人々の人生を豊かにする「働き方改革」とは?|グロービズ学び放題

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グロービス動画放題のコンテンツより
「働く人々の人生を豊かにする「働き方改革」とは?」という対談動画を見ました。
非常に面白かったため概要をまとめたいと思います。

この記事を読むことで、働き方改革に重要なものは何かのヒントが得られると思います。

動画の概要

2019年7月6日にアクトシティ浜松で開催されたあすか会議2019より
「成長戦略としての働き方改革」の動画です。

参加メンバー
秋好 陽介 ランサーズ株式会社 代表取締役CEO
小室 淑恵 株式会社ワーク・ライフバランス 代表取締役社長
塩田 元規 株式会社アカツキ 共同創業者
矢野 和男 株式会社日立製作所 フェロー、理事 兼 未来投資本部ハピネスプロジェクトリーダー
上田 祐司 株式会社ガイアックス 代表執行役社長

動画時間 56分07秒

なぜ働き方改革が必要なのか

小室淑恵さんより、なぜ働き方改革が必要なのかの説明からスタートします。

人口ボーナス期と人口オーナス期

現在の日本は、人口オーナス期に入っています。

高度経済成長時代の人口ボーナス期とは状況が違うということが端的に述べられています。

人口ボーナス期と人口オーナス期との比較は以下の通りです。

人口ボーナス期 人口オーナス期
生産年齢人口 多い 少ない
高齢者比率 低い 高い
社会保障費 負担が少ない 負担が大きい
人件費 安い 高い
どうすれば経済発展できるか 男性ばかりで
長時間労働
同質性の高い組織
男女ともに活躍
短時間で効率よく
多様性に満ちた組織

役員は人口ボーナス期の成功体験が染み付いている

今の多くの会社の役員は、人口ボーナス期で勝ち出世してきた人がほとんどです。
そのため、人口ボーナス期での成功体験が染み付いています。

働き方改革の提案をする時に、そのことを決して否定してはいけないと小室さんは言います。
「むしろ人口ボーナス期に勝ちきったからこそ、今の日本の資産とインフラがあることを褒め称え感謝しましょう。」とのことです。(笑)

日本は、中国や韓国といった人口ボーナス期の国が身近にあるため、羨ましく思い、過去のパターンに戻りたくなる人が多いそうです。

当然ですが戻るのではなく、ヨーロッパ型のオーナス期に対応した社会を作らなければなりません。

働き方改革は「勝ちに行くための戦略」

働き方改革とは、単純に労働時間の上限や、休日を作ることではありません。

以下のような組織を作ることが目的です。

  • 多用な人材がフラットに議論できる組織
  • イノベーションを起こすことのできる組織
  • 高い生産性を生み出す組織

働き方改革は「勝ちに行くための戦略」であると、小室さんは強調します。

挑戦するためには「ハピネス」が必要

次に矢野和男さんより、挑戦するためにはどういう環境が必要なのかが解説されます。

需要の多様性へのアプローチ

近年、消費者の需要が多様化してきています。

その対応方法として、日本は人件費で対応してきましたが、アメリカはAIやコンピューターで対応した点が大きく異なります。

そしてこの結果、GAFAといった企業が誕生します。

現在、生産性が大きく開き、世界中で格差が広がってきています。

ドラッカーは20年以上前に、新たな階級闘争が生まれる可能性を示唆しています。

かつて、資本主義と社会主義が争う冷戦の時代がありました。
中間層の生産性が向上し豊かになったため、社会主義は失敗しましたが、同じようなことが再び起こるかもしれません。

探検するような働き方が重要

AIは失敗することで学習しています。

現在は、未知なことにチャレンジしたり、失敗から工夫をしたりする働き方が求められています。

探検するような働き方と表現されています。

ですが、チャレンジするためには精神的なエネルギーが必要であり、「ハピネス」がないとチャレンジできないと矢野さんは言います。

心理的安全性の高さ

心理的な安全性の高さがなければ改革は進まない

Googleは、チームが効率的に働くためには「心理的安全性」psychological safety(サイコロジカル・セーフティ)が必要であると言っています。

(参照:Google re:Work『「効果的なチームとは何か」を知る』

小室さんがコンサルティングを受けた時、一番最初に取り掛かるのは「信頼関係のなさの改善」だそうです。
役員と現場や、マネージャーと従業員との間の温度差を埋めることが重要です。
その後、急激に成果が発現するといいます。

小室さんが、コンサルティングを受けている経営陣を教育するエピソードを紹介されるのですが、ここは爆笑必至です。(ぜひ動画で見てください。)

矢野さんからは、快適な環境にある人は、緊急性の高いことではなく、重要なことにとりかかるというデータもあるとの話があります。

まとめ

いかがだったでしょうか。

働き方改革を考える上で、非常に勉強になり楽しい動画でした。

他にも面白かったテーマがたくさんあります。

  • 残業時間と成果の問題
  • 店舗型の働き方改革の可能性について
  • 管理職の働き方改革について

など、どれも興味深いものでした。

このテーマに関心がある方はぜひ視聴をオススメいたします。

現在、グロービス学び放題は14日間はお試しの無料視聴が可能です。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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