定年後に暇を感じたときにすること | サードプレイス探し

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定年退職して子供が独立し、最初は「さあこれから趣味に余暇にいろいろと楽しもう」と思われた方も、少し時間がたてば「意外とやることがない」、「時間が余って暇だ」と感じる方も多いと思います。

イギリスの金融機関「Skipton Building Society」が787人を対象に行った調査では、定年退職して「10か月後」には暇と感じるとの調査もあるそうです。

そんな時に行いたいと筆者が考えることは「サードプレイスを新たに探す」です。以下で、詳しくご説明したいと思います。

サードプレイスって何?

サードプレイスとは、一言でいうと「自宅や職場とは隔離された心地のよい場所」を指します。
自宅(ファーストプレイス)でも職場(セカンドプレイス)でもない第三の場所(サードプレイス)という意味です。

Wikipedia先生には以下のように書かれています。

オルデンバーグは、“ファースト・プレイス”をその人の自宅で生活を営む場所、“セカンド・プレイス”は職場、おそらくその人が最も長く時間を過ごす場所。そして、“サード・プレイス”はコミュニティライフの“アンカー”ともなるべきところで、より創造的な交流が生まれる場所。あらゆる社会は既に非公式の出会いの場所を備えていて、意図的に、現在の社会的ニーズに重要なそれらを追及している。 オルデンバーグは、以下のような場所を真のサード・プレイスの特徴を備えているという。

  • 無料あるいは安い食事や飲料が提供されている
  • アクセスがしやすい、歩いていけるような場所
  • 習慣的に集まってくる
  • フレンドリーで心地良い
  • 古い友人も新しい友人も見つかるようなところ

上記を全て満たす必要はないと思います。

地域によっては車の移動が不可欠なこともあるでしょうし、
飲食が提供されない心地よい場所もあると思います。

フレンドリー、友人が見つかるというのも日本ではハードルが高いですね。

なぜサードプレイスが定年後の生活に重要なのか?

私がサードプレイスを重要と思う理由は、定年後の生活には外出することがとても重要だからです。

サードプレイスを持っていなければ、自宅(ファーストプレイス)での生活が中心になります。
定年しているわけなので、再就職していないのであれば、職場(セカンドプレイス)は存在しません。

しかし、人は家にしかいないと確実に衰えます。

家にしかいないとまず歩きませんので、歩行能力が低下します。

人の体は使わない機能は維持しないようにできていますので、確実に筋力や骨が衰えます。

そのようなことを医療や介護の世界では「廃用化」と呼びます。

次に、自宅にしかいない人は、身だしなみを整えなくなります。

(もしも一人暮らしで外出する必要がなければ、みなさんずっと寝間着ですよね? 私はそうです。)

着替える必要がなければ、入浴回数が減る傾向がありますし、不潔になり、更に外出しにくくなる悪循環に陥ります。

三つ目に、家で暇だと、つい昼寝をしてしまいます。

すると夜眠れなくなります。
(更に眠れなくなるため、お医者さんに不眠剤などを処方してもらうと、さらに昼に眠くなり・・・魔のスパイラルへ・・・)

ですから、外出が重要であり、外出するためのサードプレイスが重要になります。

サードプレイスはできる限り多く持つ

サードプレイスは一か所ではダメで、できるだけ多く持つことがオススメです。

理由は二つあります。

・飽きるから
 どんなに楽しい場所でも毎日行けば当然飽きます。

・環境が悪くなった時にダメージが大きいから
 その環境に、嫌いな人(モンスター)が発生した場合や、何かの理由で利用できなくなった時、他になければ困ります。

サードプレイスにオススメの場所

私が思うサードプレイスの例は以下のような場所です。

図書館

皆さん、定年後に一度は必ず最寄りの図書館には行ってみたと思います。
実際、最近はどこの図書館も新聞や雑誌を年配の方が多いです。
ですが、最寄以外の図書館には行ってみましたか?
隣町や少し離れた場所にも図書館はあると思います。
そういった図書館へも一度は足を運び、どんな場所か確認してみてはいかがでしょうか。

私は住環境が変わった時に、20カ所くらいの図書館に行ってみて、
現在は主に4か所の図書館を利用しています。
何か別の用事で近くに行ったときにだけ利用するという使い方もしています。
カーリルというサイトで、読みたい本があるととりあえず調べてみて、
自分の行動範囲内の図書館が貸し出しをしていないか調べるようにしています。
最近の図書館は色々な進化を遂げています。
意外と身近な素敵な図書が見つかるかもしれません。

カフェ、喫茶店

これも皆さん誰しも思い浮かぶと思いますが、行動範囲内のカフェを全て調べてみましょう。
雰囲気やメニュー、コンセントの有無など調べてみると結構違いがありますので、
利用する日の気分により使い分けるのも楽しいと思います。
最近は、ブックカフェ、猫カフェなど〇〇カフェというものが増えました。(コンセプトカフェと言うそうです。)
ランドリーカフェなんていうものもあるそうですよ。
https://kissalaundry.com/

公園

公園も定番かと思いますが、これも規模の大小により性質はかなり異なります。
もしも、行ったことがない大規模な公園が、一時間程度で行くことができるものがあれば行ってみることをオススメします。
例えば大規模な森林公園は、季節により様々な楽しみがあります。

動物園

私は上野動物園の年間パスポートを持っていて、天気がいい日はよく利用しています。
上野動物園の年間パスポートですが、65歳以上の方はなんと年間1,200円で購入できます。
入園する時に並ばなくてもよいことも地味にありがたいです。
動物を見なくても散歩したり食事したりするだけでも十分楽しめます。
小さいお子さんやお孫さんがいる方は特におすすめです。

美術館、博物館

美術館、博物館も複数訪問できる場所を見つけておくことが良いと思います。
RSSリーダーなどを活用し、特別展などの情報が定期的に入ってくるようにするのが大切と思います。

1日利用(都度利用)ができるスポーツクラブ

これも定番ですが、月定額制だと元を取るためにそこばかり行ってしまうことになりますのでサードプレイスとしては不向きです。
そのため、1日利用ができるスポーツクラブを選ぶとよいと思います。
私は以前、一回400円程度で利用できる市民プールをよく利用していました。
市民プールとはいっても温水の屋内プールできれいな設備でした。

友人の家

もしも訪問できる友人の家があれば、時々遊びに行くのはよいですよね。
でも手土産を用意したりすることが多くなるので、意外とコストがかかったりします。

BAR

お酒が好きな人であれば、家の近くにBARはありませんか?
BARは少人数であるほど歓迎される不思議な空間です。
またBARではお酒が入るため、かんたんに知り合いができますよ。

まとめ

定年して暇な時はサードプレイスを探すのがおすすめです。
自分の住環境を改めて振り返り、新しいサードプレイスを探してみて生活のルーチンに組み込んでみてください。
きっと意外な素敵な空間が見つかると思います。

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